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ジカ熱

ジカ熱とは?

ジカ熱はジカウイルスによる蚊媒介性感染症でネッタイシマカやヒトスジシマカに媒介されます。

過去10年間にミクロネシアのヤップ島、ポリネシアのタヒチ島でアウトブレイクがあり、2015年からはブラジルを中心に中南米で流行しています。

2016年1月現在は、アジア、アフリカ、オセアニア、中南米でジカ熱に感染する可能性があります。日本ではこれまでに3例の輸入例が報告されています。

ジカ熱の症状は?

蚊に刺されて2~7日後に発症し、通常、微熱や頭痛、関節痛、皮疹(写真1)と眼球結膜充血(写真2)を呈する疾患です。

ジカ熱
写真1

ジカ熱
写真2

デング熱のように重症化する症例はこれまでのところ報告されていません。

合併症として、稀にギラン・バレー症候群を発症することが報告されています。

ジカ熱の鑑別診断は?

同じ蚊媒介性感染症であるデング熱とチクングニア熱に臨床像がとても似ています。

デング熱とチクングニア熱に比べて、ジカ熱は高熱になりにくく、眼球結膜充血の頻度が高いという特徴があります。また、ジカ熱では発症して数日で皮疹が出現するのに対し、デング熱では発症して5~7日で出現することが多いとされます。

その他、マラリア、腸チフス、レプトスピラ症、リケッチア症などの輸入感染症が鑑別診断に挙がります。

ジカ熱の診断は?

ウイルスの遺伝子または抗体を検出することで診断します。

発症から3-5日以内では血液中にウイルス遺伝子が検出されることが多く、5日以降では抗体が陽性になることが多いとされます。

血液よりも尿からの方が長期間ウイルス遺伝子が検出されると報告されています。

ジカ熱の治療は?

有効な治療薬はありません。頭痛や発熱などに対して対症療法を行います。

ジカ熱の予防は?

ジカ熱に有効なワクチンはまだありません。

ジカ熱の流行地域で蚊に咬まれないことが最も重要です。ディートを含む虫よけをこまめに使用する、服装はできるだけ皮膚の露出の少ないものにする、寝るときは蚊帳を使うなど、防蚊対策を心がけましょう。

妊娠との関連は?

妊娠中のジカ熱への感染と胎児の小頭症発症に関連が示唆されています。

可能な限り妊娠中はジカ熱の流行地域への渡航は控えましょう。

参考文献

ファクトシート ダウンロード

重要なお知らせ

2019年7月現在、コンゴ民主共和国でエボラ出血熱がアウトブレイクしています。国際感染症センターはエボラ出血熱 2019(コンゴ民主共和国)に関するファクトシートを作成しました。

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これまでの実績

2018年2月
タイ帰国後の重症肺炎、マラリア、メリオイドーシス疑い
2018年2月
PPE着脱の指導
2018年2月
コンゴ民帰国後の発熱、マラリア検査希望
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